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そ、そんな、ありえん。

夜10時、バス停で帰りのバスを待っていた。

すると、60才か70才か、ナイロン袋を2つ提げた白髪のおじさんが、バスについてか、道についてか尋ねてきた。
「Sorry...」
ゼスチャーを添えた英語で答えると、
「なんだ、トルコ語わからんのか。仕方ないな。」
みたいなことを言っていた。
正直、なんで僕に聞くねん。思いっきり東洋人(外国人)って感じなのに、と思った。

その2分後、「金曜の夜だから遊びに繰り出してきたぜー」みたいな20代の若者2人が乗った車がバス停の前に止まった。
今度は彼らがそのおじさんに道を尋ねだした。
「ここをまっすぐいってな、それから右手に....」
と言った感じでやり取りが続く。
若者の行きたいとこなんてこんなおっちゃんにわかるのだろうか。
ましてや、外国人の僕に質問してくるような人なのに。

「ありがとう。」
どうやら話は終わったようだ。
辿り着けるのかなこの若者達は。

たがいにスマイルで手をふり、
車が走り出した。
キキッ。
あれれ、2mほど進んですぐ止まる。

ここからが一番驚きだった。
「おっちゃんも乗って行くかい?」
らしきことを若者が言う。
「おぅ、ありがとよ。」
言うのが早いかドアを開けるのが早いか
何の躊躇も無く後部座席に乗り込んだ。
ブウゥーン......
20代男2人+70才男1人の走り去っていった。

ジャックバウアーなら言うだろう。
「そ、そんな..ありえん。」
と。

またも一つ、僕の中の常識を覆されてしまった。

by kuromboturkey | 2009-06-14 03:28 | kurombo  

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